カノジョ争奪戦
何をしても僕じゃなくて巡への好感度が上がるのはとっくに分かりきったこと。
それでも僕は彼女に優しくしたり助けたりするのをやめない。
それはどうしてだろうか…?

何度この自問自答を繰り返しただろう?
しかし、答えはすでに決まっていた。

いつか絶対、僕が主人格になってみせる。僕にはその自信があるから。

そうだ。僕は彼女を諦めたりなんかしていない。必ず兎和ちゃんに『駒城巡』じゃなくて『戸島廻月』を好きになってもらうんだ…!

僕がそんなことを考えているとはつゆ知らず、彼女は国語のノートと黒板を交互を見ていた。
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