御坂くん、溺愛しないで。



「先輩、ひとつお願い聞いてもらってもいいですか」
「え、あっ…なんでもどうぞ!」


ミルクプリンのお代はいらないと言う御坂くんに、少しでも何かお礼をしようと思い何度も頷いた私。



「触れたいです」
「……へ」

「今、とても先輩の頭を撫でたいです」


まるで私を動物扱いしたような言い方なのは気のせいだろうか。

頭を撫でたいだなんて、真正面から言われたのはもちろん初めてである。


「ど、どうしてそんな…」


琴葉はいつも私に了承を得ずに頭を撫でてきたり、わしゃわしゃされてしまう。

けれど撫でていいかと聞かれるのは初めてのため、戸惑いしかなかった。


「木原先輩がかわいすぎて触れたくなりました」


冗談かもしれないというのに、あまりにもストレートな言葉に思わずドキッと胸が高鳴る。

けれどすぐに答えてくれたものだから、嘘偽りないのかなと思ってしまう。

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