独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる

 ひとり暮らしのワンルームをもう一度見回すと、デスクチェアの背もたれに彼のものと思われるスーツのジャケットとパンツが掛けられている。シャツは乱雑に床に放られていて、その傍らに自分の服が脱ぎ捨てられていた。

 きゃあああ、と頭の中で叫んでベッドから飛びだす。

 放られていたブラジャーとスカートを拾い上げ、脱ぎっぱなしのストッキングを回収した。ベッドサイドの姿見には、ショーツだけを身に着けたロングヘアの女が映っている。

 再度心の中で悲鳴を上げ、大急ぎでブラを身に着け、引き出しから取り出したワンピースをかぶった。

 心臓がドッドッと脈打っている。血液が循環するのに合わせて、こめかみが痛んだ。これはもう、完全に飲みすぎだ。

 いつも職場の飲み会ではそんなに飲まないようにしてるのに、昨夜の私はなにをやっているの!

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