独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
自分を叱りつけながら床に散らばったものを拾い集めた。昨日着ていた花柄のブラウスに男性物のワイシャツ、それからレジメンタルストライプの洒落たネクタイ。
彼が愛用するイタリアブランドのシルクネクタイを、指先でそっとなでる。高品質な手触りに心臓がきゅっと締まった。
オフィスにいるときは、こんなふうに彼の持ち物に触れるなんて考えもしなかった。そして思い至る。
昨夜の私はひどく緊張していたのだ。峰島先生とふたりで飲むなんて初めてだったから。自分の飲酒ペースも考えないでアルコールを摂取し、緊張を解きほぐそうとした。憧れの彼と、上手に会話をしたくて。
それで記憶をなくしていたら本末転倒だけど……。
はあっとため息をついたところで、洗面所のドアが開いた。