独占欲強めな弁護士は甘く絡めとる
だけど、きっと久世さんならパラリーガルの業務も難なくこなしてしまうだろう。
聡明で頭の回転が速く、判断力にも優れていて、おまけに法律の知識にも富んでいる彼女は、秘書よりも弁護士として働いていてもおかしくない人材だ。
「あーこわ。やっぱ苦手だわ久世麗香」
エレベーターが閉じるのを確認してから、長澤さんがつぶやいた。
「いっつも所長にべったりで、私たちのことバカにしたように見下してさ」
「いや、たんに長澤さんが嫌いなんだと思います」
「ちょっと雪絵! さっきからなんなのよ! 泣くわよ!」
「長澤さん、声量押さえましょう。クライアントが来てる時間ですし」