一夜からはじまる恋
「俺たちの作る家族の形はどんな形か分からないけどさ。」
樹は夕日に染まる湊の顔を見つめる。
「でも楽しみだよな」
「・・・」
「ネックレス、外した樹の気持ち考えるとさ」
湊の言葉に樹は驚く。気づいていたんだと。
「そんなことしなくていいって言おうかと思ったんだ。ずっとつけていてもいいって言おうと思ったんだ。」
「・・・」
「でも言えなかった。」
湊は夕日を見たまま話し続ける。
「言わなかったんじゃなくて言えなかったんだ。」
「・・・」
「ごめん。俺、ずっと過去のこと抱えたままでいいってそのままの樹を抱きしめるって言ったのに。」
樹は首を横に振る。
樹は夕日に染まる湊の顔を見つめる。
「でも楽しみだよな」
「・・・」
「ネックレス、外した樹の気持ち考えるとさ」
湊の言葉に樹は驚く。気づいていたんだと。
「そんなことしなくていいって言おうかと思ったんだ。ずっとつけていてもいいって言おうと思ったんだ。」
「・・・」
「でも言えなかった。」
湊は夕日を見たまま話し続ける。
「言わなかったんじゃなくて言えなかったんだ。」
「・・・」
「ごめん。俺、ずっと過去のこと抱えたままでいいってそのままの樹を抱きしめるって言ったのに。」
樹は首を横に振る。