一夜からはじまる恋
「お義母さんの作るブーケをもって俺と結婚式、してくれないかな。」
湊の言葉に樹は大粒の涙を流しながら頷き湊の胸に飛び込んだ。

湊の胸の中はあったかい。


「会ってみたかったな。速見さんに。」
「……。会ってほしい。」
「うん。」
「ありがとう。」
「どういたしまして」

樹は湊の心の広さと温かさに涙が止まらなかった。
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