一夜からはじまる恋
陸の母には声をかけても泣きはらした顔だと心配をかけてしまうからとそのまま帰宅した二人は部屋のソファに座っていた。
ずっと立っていたからか足がむくんでいる樹の足を湊はマッサージしてくれた。
「私」
樹が話し出すのをずっと待っていた湊は樹の足をマッサージしたまま
「うん」
と返事をする。
樹が話しやすいように気遣っていることが樹にも分かっていた。
「結婚式の準備、つらかった」
「うん」
「湊さんとの結婚式なのに思い出したらダメなのに陸を思い出して。そのたびに思い出したらいけないって自分自身を止めてた。それがつらかった。」
「うん」
「陸との結婚式をしたかった。でも湊さんと前に進みたい。なのに思い出しちゃう自分がいやだった。そう思いながら陸に申し訳なくて・・・湊さんにも申し訳なくて・・・もうぐちゃぐちゃで」
湊はティッシュを出して樹の涙を拭いた。
ずっと立っていたからか足がむくんでいる樹の足を湊はマッサージしてくれた。
「私」
樹が話し出すのをずっと待っていた湊は樹の足をマッサージしたまま
「うん」
と返事をする。
樹が話しやすいように気遣っていることが樹にも分かっていた。
「結婚式の準備、つらかった」
「うん」
「湊さんとの結婚式なのに思い出したらダメなのに陸を思い出して。そのたびに思い出したらいけないって自分自身を止めてた。それがつらかった。」
「うん」
「陸との結婚式をしたかった。でも湊さんと前に進みたい。なのに思い出しちゃう自分がいやだった。そう思いながら陸に申し訳なくて・・・湊さんにも申し訳なくて・・・もうぐちゃぐちゃで」
湊はティッシュを出して樹の涙を拭いた。