一夜からはじまる恋
樹は仕事をする湊の姿を目にやきつけた。

飯沼産業ではほとんどのデータを頭に入れている湊の努力や、相手からの提案にすぐに発想を切り替えることができる頭の回転の良さにさすがだと思った。

話をしていても相手を惹きこむ才能がある。

飯沼産業の社長もすぐに樹の提案に同意してくれた。

帰ろうとする二人に飯沼産業の社長は
「これは結婚祝いだと思ってほしいな。おめでとう。結婚式楽しみしているよ。」
とあたたかい言葉をかけてくれた。

帰りの車内。湊と樹は満ち足りた気持ちだった。
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