一夜からはじまる恋
さっそく思い出の植物園に買ったばかりのスニーカーを履いて二人でをつなぎ訪れた。
「さむくないか?」
「うん。大丈夫」
季節は秋から冬に変わろうとしている。
樹のペースに合わせて歩きながら湊はお気に入りの場所へ向かって歩いた。
「お腹大丈夫?」
「うん。すごい動いてる」
樹の言葉に湊が樹のお腹を触るとぐにぐにと赤ちゃんが動いていた。
「これおしりかな」
と樹のお腹の上からでも形が分かる。
「赤ちゃんも運動してるんだな。」
「うん」
幸せな気持ちのまま二人は湊が好きなカフェに入った。
紅葉が終わり冬支度をしている植物を見ながら二人で温かい飲み物を飲む。
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