君のとなりで恋をします。─上─
自然とぶつかる視線。
あまりにも真っ直ぐなその瞳に、思わず唾を飲み込んだ。
キス…?
キスですか…?
ドキドキうるさい心臓を押さえながら、目をぎゅっと瞑る。
そんな私に柊吾は軽く笑って、私の頬を軽くムニッとつまんだ。
「ひゅーご?(柊吾)」
「香純…
もしかしてさっきの話、意識してる?」
脳内をあっさり言い当てられて、思わず顔が赤くなる。
恥ずかしい…
バレちゃってる…。
真っ赤な顔を隠したくて、顔を両手で覆って俯く私の頭を彼は優しく撫でた。
まるで子供をあやすみたいに…