君のとなりで恋をします。─上─
「大丈夫。
キスも、それ以上も…今日はしないから。」
本当は今すぐにでもキスしたいけどね。
…なんて言って笑う柊吾を見て、そっと安堵の溜息をついた。
正直、私もハグやキスはしたい…。
でも、その先に進む覚悟はできてないから…
「キスは、ご褒美に取っておくよ。」
私の頭を優しく撫でる柊吾。
「ご褒美?…何の?」
「んー…じゃあ、今度の試合。
…勝ったらキスさせて?」
そう言ってこちらを覗き込む彼に、自分でも顔が真っ赤になるのがわかった。