君のとなりで恋をします。─上─
「全然嫌じゃない!
…むしろ私もしたかったので!」
彼女のあまりにも素直な発言に、顔が赤くなっていくのが自分でもわかった。
そんな姿を彼女には見られたくなくて、咄嗟に右手で顔を隠した。
必死で顔を隠す俺に対して、彼女は俺の右手を左右にズラしてどかそうとする。
「ちょ、何してんの?」
俺も負けじと腕に力を入れて抵抗する。
指の隙間から見えた彼女は、なぜか少しむくれていて…