君のとなりで恋をします。─上─








「俺の照れ方なんかより…

香純のその照れ隠しの方が100倍可愛い。」








「え、なんで分かったの!?」












恥ずかしそうに俺の肩に顔を埋める彼女が、
愛おしくてたまらなかった。












「香純…好きだよ。」






「…っ…私も、好き。」









見つめ合って、微笑み合い、今度はどちらからともなく唇を重ねた。




数秒間…

でも、さっきよりは確実に長いキス。















────────ガサ…








「!?」








背後から突然聞こえた物音に、俺たちは咄嗟に唇を離して振り返る。











< 118 / 316 >

この作品をシェア

pagetop