君のとなりで恋をします。─上─
「俺の照れ方なんかより…
香純のその照れ隠しの方が100倍可愛い。」
「え、なんで分かったの!?」
恥ずかしそうに俺の肩に顔を埋める彼女が、
愛おしくてたまらなかった。
「香純…好きだよ。」
「…っ…私も、好き。」
見つめ合って、微笑み合い、今度はどちらからともなく唇を重ねた。
数秒間…
でも、さっきよりは確実に長いキス。
────────ガサ…
「!?」
背後から突然聞こえた物音に、俺たちは咄嗟に唇を離して振り返る。