君のとなりで恋をします。─上─
そして、彼女の前髪をかき分け、おでこにそっとキスを落とした。
「また明日。」
真っ赤になって口をパクパクさせる香純を置いて、旅館に向かって走り出す。
香純の部屋で二人きりになる事なんて、今までにも何度もあったのに…
やっぱり、彼氏彼女の関係に変わった今では
意識の仕方が違いすぎる。
あの密室の空間で彼女に手を出さなかった自分の理性を褒めてやりたい。
…頑張った、俺。
彼女とのキスを思い出しては緩む頬を必死に引き締めて、旅館へと急いだ。