君のとなりで恋をします。─上─
葵斗の説明で、一応なんとなくは理解した。
この歳になると、いくら幼馴染みでもお互いに全てをさらけ出せるわけではない。
知らないことだってもちろんあるだろうし、
こういう機会もたまには良いのかも。
「いいね、楽しそう。」
「だろー!?
な!やろうぜ!」
私が葵斗に便乗すると、彼は他の三人に同意を急かす。
「よくわかんないけど、楽しそう。」
「まぁ、どうせ暇だし…やろうか。」
「…どっちでもいい。」
三人とも悪くない反応だった。
そんな三人に、葵斗は大喜びでトランプを広げ出す。