君のとなりで恋をします。─上─
改めて見ると、ここの設備はすごい。
大きな体育館だけでなく、室内プールにテニスコート、武道場まで備えられている。
そういえば…
昔みんなでここのプールに遊びに来たな…。
今は完全に競技用のプールに変わっちゃったみたいだけど…。
あの日はたしか、葵斗だけ熱を出して行けなかったんだっけ。
私が昔のことを思い出していると、突然後ろから物音が聞こえてきた。
驚いて私が振り返ると、そこには大柄の男がうずくまっていて…
顔はよく見えないけど、服装からして多分バスケの選手。
「あの…大丈夫ですか?」
私は恐る恐る彼に近寄って肩を叩く。