君のとなりで恋をします。─上─
「…んっ…。」
伏せていた長いまつ毛がゆっくりと開かれ、
綺麗なブラウンの瞳と目が合う。
「あれ…?
柊吾、起きた?」
香純は眠たそうに目を擦りながらゆっくりと顔をこちらに近づけ、俺のおでこに自分のそれを当てる。
密着した二人のおでこ。
あと少しで届きそうな唇。
…そして、香純から香る俺と同じシャンプーの匂い。
「んー…。まだ熱は下がんないか…。
でも、さっきよりは随分良さそうだね。」
熱で頭がぼうっとしている上に、この距離感。
俺の理性は爆発寸前だ。