君のとなりで恋をします。─上─
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柊吾side
純白のドレスを身に纏う香純。
世界一綺麗な彼女は、こちらにゆっくりと歩み寄る。
バージンロードを、1歩ずつゆっくりと踏みしめるように…
彼女が俺に可愛く微笑み、
2人の手が触れ合う時______
そこで俺は目を覚ました。
目に映るのは、木の天井。
…なんだ。夢か…。
あまりにも幸せすぎる夢から覚め、少し残念に思いながら、重い体を起こす。
…だる。
頭がぼうっとする。
もう一度眠りにつくために布団に潜ろうとすると、ふと視界の隅に何かが映った。
そこには、ベッドの隅に伏せて眠る愛しい彼女がいた。
俺のTシャツに身を包んだ彼女の華奢で小さな肩が、寝息と共に揺れる。
そんな香純が可愛くて、愛おしくて…
手を伸ばしてそっと彼女の頭に触れた。