君のとなりで恋をします。─上─
「だよね!
…私、ここに来る前にフルーツ買ってきた!
…台所、お借りしてもいいかな?」
「うん。場所わかる?」
「うん!大丈夫!」
あたふたと部屋を出ていく香純をベットの上から見送った。
はぁ…
何やってんだ…。
付き合い始めてまだ1ヶ月しか経ってないのに…
香純の事は大切にしようって、ずっと前からそう決めていたのに…。
もうキスしようとするなんて…
意思弱すぎるだろ、俺…。
自分で自分を殴りたい。