君のとなりで恋をします。─上─
「いいよ全然。
二人の時間邪魔されたくなかったし。」
はい、ズッキューーン!
さらっとそんなこと言っちゃって…。
しかも、顔赤らめながらって…
私をキュン死させる気ですか?
彼の尊さに一人で悶える私に、後ろからチョップを食らわせたのはもちろんアイツ。
「痛いっ!!
…何すんの!?──…桜河!」
頭を摩りながら、ヤツを思い切り睨む。
「お前、二人きりになったからって…
────……柊吾を襲うなよ?」
は…?襲う…?
襲うって…