ひとみ




そして、いつの間にか世界が反転した。



なぜか、隼人くんに見下ろされてるあたし。



気持ち悪いのなんてふきとんでいた。



握られた両手が熱くて、



あたしは隼人くんの眼差しに射止められていた。



「隼人って、呼んで、」



耳元で囁く吐息のような声にあたしは反応してしまった。



「は・・・や、と」



あたしの声を聞くと、隼人は微笑んであたしの瞼にキスをした。



大胆で強引な隼人は初めてだ。





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