【番外編 完】愛を知らない彼
「あなたのことは……結婚前の遊びとして問いつめるつもりはないわ。それに康介の遊びは初めてじゃないしね。康介は他人を愛することがないから、本気じゃないことはわかってるもの。でも、私だけは違うわ」

そう言うと、指輪を見せつけるかのようにしながらコーヒーカップを持ち上げて一口飲んだ。

「いつも最後は私の元へ戻ってくるのよ。それに、指輪をもらったのも私だけ。あなた、結婚しようって言われたらしいけど、指輪をもらってるのかしら?それとも、本気にしてるのはあなただけなんじゃないかしら?」

何も言い返せなくなった。

「わかったかしら?そろそろ、自分から身を引いてくださいね。今後も関係を続けるようでしたら、その時はあなたの有責として弁護士を入れますから」

そう言うと、園田さんはさっさと2人分の支払いを済ませてお店を出て行った。
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