最後の陽が昇る日まで



家族以外で会えた人たちは、わたしにとっては出会えて良かったと思える人たちだった。


『また・・・会えるか?』


千景の言葉を思い出す。


また。
次の約束が出来る日が来るなんて夢みたいだ。


千景。
見た目は少し怖い気がするけれど、話をするとそうでもなくて、どこか落ち着く気がするのだ。
叶うなら、また会って話をしたい。
たくさん、いろんなことも聞いてみたい。



いろんなことを知りたい。




欲求が生まれて、わたしは驚く。
こんな気持ち今まで思ったこと無かったのに。


(でも、悪い気はしないなぁ)


逆に少し嬉しくなって、思わず笑ってしまう。


「?お嬢様?」


急に笑ったわたしに後藤さんがブツブツ言うことをやめて不思議そうに様子を伺ってくる。


「なんでもないよ」

「そうですか・・・」


首を振ると、後藤さんはすんなり頷いてくれる。



わたしは、ソファに座ったまま、今度はいつ千景に会えるのか待ち遠しくなった。


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