私の学校の生徒会、実は魔術師の集まりだったそうです
表立った活動はない

秘密裏に組織されたから

1番下のランクが魔法使い、その次が魔術師、そして最高ランクが魔導師

私は魔導師として生きることもできるけれど・・・・・・魔術師のランクにいる

私は魔法協会には所属していないから

いや、していたという方が正しい

私は校舎内を一周する

なぜ、こんな組織があって、魔術師たちがいるのか

それには、訳がある

私たち魔を使う存在は、素質のある人間にしかできない

私の場合は、両親が魔導師だった

その素質は遺伝され、私は魔術師として活動する羽目になったのだけれど、それはともかく

この世には、化物(けもの)と呼ばれる異形がいる

化物は、私たち人間に悪害をもたらす

体を乗っ取り、私たちを傷つけようとする

最悪の場合、殺してしまう

それを阻止すべく、私たちは化物が人間に取り憑く前に、化物をこちらから殺してしまわなければならない

この学園はなぜか、その化物が多い

だから、私はこの学園に入学してからずっと、放課後はこうして見回りをしている

いつ、どこで発生するかわからないから

暇な時は昼休みも散歩がてら見回りをしているし、化物と戦ったことはこれまで数え切れない

あの日のような惨劇が、二度と起きてしまわぬように

だから私は強くなった

魔法協会なんかに入らなくたって、一人でやっていける

「絶対に・・・・・・」

きゅっと唇を結び、廊下を歩いていた時

ふっと、強い魔力を感じた
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