右へならえ

それから、家に帰って
竜ちゃんの家に行く準備をした。

でも、笑って会うこと出来るかな？
すごく不安だった。
竜ちゃんに会いたいのに……。

最後になるから
少しでもキレイに見せたい。
いつも竜ちゃんがキレイに見えるように
カットしてくれてたけど
会っていなかったから
伸びちゃったよ。

私は竜ちゃんの家に向かった。

竜ちゃんと楽しく過ごしたかったのに
一緒にいる時は癒してあげたかったのに
結局、私の自分勝手で、
竜ちゃんを振り回しただけだった。


竜ちゃん……
少しは私のこと好きだったかな？

私は……竜ちゃんのこと大好きだったよ。
今も竜ちゃんのことが大好きです。
本当は、ずっとそばにいたかった。

でも私は逃げちゃったんだ。
私……1人だけを見て欲しくて。
私だけを愛して欲しくて。
竜ちゃんの全部が欲しくて。

でもそれは叶わない夢だった。

後悔しても、もう元には戻れない。
別れようと言ったのは私。
竜ちゃんも認めたんだから。