人間サイコロ
イクヤは白い菊の花を先生のお墓に添えて、あたしたちは手を合わせた。


「先生のお蔭で、ゲームはこの世から消えたよ」


あたしは手を合わせたまま、そうつぶやいたのだった。


あたしはイクヤの手を握りしめて、先生のお墓に背を向けた。


これから先なにがあってもあたしたちは生きていかなきゃいけない。


先生がくれた命を大切に守り続けないといけない。


そう思い、前を向いて歩き出す。


あたしたちは、決して先生のことを忘れないよ……。


だから、あたしは気が付かなかったんだ。


先生の墓石の裏に、ケースに入っていない泥まみれのゲームソフトが落ちていることに……。





END

< 188 / 188 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:71

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ソング・ツインズ

総文字数/19,284

青春・友情72ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
文化祭を間近に控えたある日のこと わたしに声をかけてきたのは見知らぬ転校生だった 転校生はくったくなく笑い わたしに向けてこう言った 「お姉ちゃん」 と……
13日の日直当番

総文字数/52,218

ホラー・オカルト198ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
13日の日直当番にはなぜ大人には秘密の守り事があるのだろう…
怪異ハンター

総文字数/72,587

ホラー・オカルト262ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「怪異ハンター」 僕らは僕らの弟を探すために 怪異ハンターになった

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop