【完】俺がどんなにキミを好きか、まだキミは知らない。
「おっ?!」と後ろから山本がひょこんと顔を出す。


「ラブラブじゃん!びっくりした!」


……邪魔すんなよ。

と思いながらあくびをする。


「眠い……」


俺は山本の肩を肘置きにして、目を閉じる。


「重いわ!つーかこれは藍田さんでやるべきだろ」


「藍田さんがつぶれる……」


あーまじで、眠い。


「は、灰野くん、なんでそんなに寝不足なの?」


そんな目で見上げないで。

なんでそんな可愛いんだよ、藍田さんは。


「ゲーム……とかしすぎた、みたいな?」


まさか藍田さんと付き合ってから緊張で眠れません、なんて言えない。

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