偽装ウエディング~離婚前夜ですが、抱いて下さい。身ごもりましたが、この子は一人で育てます。~
月明かりの中で…
部屋に戻った途端、彼は部屋の電気も付けずに窓から射し込む月の光の中で私を突然抱き締めた。

愛しそうに私の名前を呼ぶ玲人さん。

彼も突然起きたテロに不安で怖かったようだ。

私が玲人さんを頼ったから、気丈に振舞っていたんだと思う。そう思うと彼の男気を感じた。

彼の抱擁が緩まったかと思うと次は甘く激しいキスが降り注いだ。

無差別に起こるテロに巻き込まれ、日本人観光客が巻き込まれるコトも時折ある。

彼の角度を変える熱いキスの中でカラダから扇情的な感覚が湧き上がっていく。

私は彼に流されるまま、身を委ねた。


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