偽装ウエディング~離婚前夜ですが、抱いて下さい。身ごもりましたが、この子は一人で育てます。~
人は命の危機に瀕した時、種族保存本能が働くと言うけど、正に彼もそれだろうか?

月明かりの中で初めて交わす肌と肌。

眼鏡を外し、タキシードを脱ぎ捨てた玲人さんも唯のオトコだった。


愛する人に触れられる度、猛烈にカラダの内側が熱くなり、心臓がドクドクと高鳴る。

そして、とうとう玲人さんは私のナカに入り、一つになった。

初めて感じる彼の熱。

私の反応を見て、彼の動きも次第に激しくなっていった。

私のナカを何度も貫き上げていく。

愉悦に酔い、私の嬌声が室内に響く。

ベットが彼の動きで軋み、際限のない悦楽が私達を包んだ。

「玲人さん…愛してます…」

私は素直に自分のキモチを伝えた。

「僕も愛してますよ…杏花」

彼の動きが激しくなり、目の前に火花が散っていく。

クライマックスを迎えた。

激しい息遣いで上下する私の胸の上に彼の厚い胸板が隙間なくっついた。

私も彼の背中に両手を回して、愛しく抱き締めた。
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