学校嫌いな雨咲さんと学校好きな灰葉くん
たら…嫌な目で見られる。私も、灰羽くんも」
少し涙が出そうだった。ぐっと堪えて引っ込めた。
「別に大丈夫だけど……っていうかその格好じゃ雨咲ってわかんないよ、きっと」
自分の格好のダサさをもう一度自覚し、顔を手でおお
う。同じクラスの子にこんな姿を見られるなんて。恥
ずかしくて耳まで赤くなっているだろう。
「わぁぁぁぁ……!み、見ないで!」
彼はキョトンとしている。