日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「っ!家の近くか!?」



「違うの!


昨日はあの後少し散歩してて、
土手を歩いてたら10人ぐらいの
フードを被った男たちが」



「どうやって逃げた」



「逃げてない。」



「は?」



「たまたま一緒にいた渉と撃退した。」



「"白虎"の総長!?!?!?


おい!!悠月!!!
あっちに確認させろ!!


桃華と一緒にいたとか!!
こっちの姫の位置を知らせる為だったのかも!」



「違う!!
男たちは渉がいた事に驚いてた!!」



「演技かもしんねぇだろ!!!」



「そんな風には見えなかった!!!」



「っ!!黙ってろ!!!
まぁここに来て数ヶ月のくせに!!!」



っ!!!



「おい」



ほとんど黙秘を決め込んでいた悠月が
静かに言葉を発する。



それだけで全員は耳を傾ける。



「仲間にいた月はかんけぇねぇ。」



「チっ!!」



「祐、お前は、"白虎"と交渉の席を用意。
篤紀、お前は、つ他の奴ら連れて探れ。
桃華、お前は、昨日のことを詳しく。
冬馬、お前は、頭を冷やして交渉の席にこい。」



「っ、ごめん。」
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