日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
「チッ!満の事かよ」



「総長以外は戦わない約束だしな。


もし、ここで交渉に乗って貰えないのならば


俺はお前との喧嘩で一切拳は振るわない」



「へぇ、どういうことだ?」



「何もせずにお前にやられるってことさ」



「そんなに簡単に譲れる座なのかよ」



「いくらでも情報操作してやるぜ。


しかも、俺が一切な手を出さないとなると、
疑われるのはお前らだ"白虎"」



「は、お前"白龍"の弱みに漬け込んだって
思わせるってことか」



悠月がニィッと笑う。



「喧嘩を売ってきたのはそちらだ。
噂はそれだけで信憑性を高める。」



「なるほどな。


それじゃあ、


本当にお前らの弱みを握っていたとしたら、
どうする?」



「へぇ、それは聞きたいな。」



「如月 篤紀の出生」



「っっ!!!!」



「おや、総長は知ってても、
他の幹部は知らねぇみたいだな」
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