日本一の総長は、本当は私を溺愛している。
ピリリりりー



電話か、



「もしもし」



「渉様。
黒田が、妃瀬家本邸に現れ、
当主様との会談を開始されました。」



っ!!!!!



ビンゴ。



にいっ、っと笑う。



随分と潰しがいがあるに違いない。



「分かった。
あと、もう1つ仕事だ」



「はい」



「学校の小会議室に1人の女を置いてる。


回収した後、地下室まで運んでくれ」



「かしこまりました」



ピッ。



電話を切る。



「たす、けて!命だけは!!」



「あぁ、もちろんだ。」



ぐっ!!!



鳩尾に1発入れる。



気を失った体が俺にのしかかってくる。



重、



壁に座らせる。



黒田。



許すと思うな。



俺は今、東華様の側近ではない。



何しても東華様に迷惑はかからないんだ。



だから、



せいぜいつかの間の喜びを味わってろ。



廊下に出るとある場所に電話をかける。



「お久しぶりです。



えぇ、はい。はい。

ははっ、そうですか。
分かりました善処します。


ところで、お願いがあるのですが」
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