冬 -Domestic Violence-
――――――
シオリが勤めていた会社が入っているビル。
その1階出入り口で待っていると、
今日は定時退社なのか・・17時を回った所でお待ちかねの人物が現れた。
すぐに後ろを追いかけて・・・
「あのすみません。」
「・・・・はい?」
「オオスカワ署の者です。
永川さんですか?」
「・・・・・・・・・・。」
「お仕事終わりにすみません。
少し伺いたい事が。」
「・・・・・・・・。」
「この写真の男・・。」
「いい加減にしてくれ!!!!」
「!?」
な・・なんだ?
「え・・どうし・・・・。」
「私は上原の事を貴重な戦力だと買っていたからこそ叱咤していたんだぞ!?
そこに確執なんてものがあるはずないだろ!!」
「ちょ・・急にどうしたんすか?」
「これ以上付きまとうなら・・
名誉毀損で訴えるぞ!!!!」