間宮さんのニセ花嫁【完】
こうして私たちは一生揺らぐことのない誓いを交わすことになった。
翌日、仕事から帰った私は居間に間宮さんと桜さん、そして梅子さんもが集まっているのを見てどうしたのかと声を掛けた。
「あぁ、飛鳥お帰り。今度家を建てるからそれでな」
「家? 誰のですか?」
「千景と貴女のですよ」
梅子さんの言葉に「え?」と反応が遅れた。
「千景から籍を入れると聞いたので貴女たちもそろそろ新居に移ってはどうかと思って」
「あら、ここら辺とかいいわよ。この家からも近いし遊びに行けそうだわー」
「子供のことを考えると少し広くてもいいかもしれないな」
当事者である私を差し置いてどんどん進んでいく新居計画。
新居とか子供とか、まるで自分のことじゃないみたいだ。
「(この人たちの行動力を舐めていた……)」
まだまだ奥の深い間宮家のこと、ゆっくり知っていけたらいい。


