ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
本当なら炊きたてご飯で食べたいところだが今回はパンを添えることにして、あとは豚肉を焼くばかり、という時に。
「エリナ、首尾はどうだ?」
『青弓亭』の扉が開き、我らが『味見隊長』が颯爽と登場した。
銀狼のルディは、王都の平和を守る警備隊の、尊敬されているが少し近寄りがたい強面の銀狼隊長なのに、エリナが絡むとなぜか残念な方向に進んでしまう。
艶々した毛並みのイケメン狼は、いかにも『重要な任務を遂行中である』という風情で店内に入ってくると、くんくんと辺りの匂いを嗅いだ。
「なんだろう、この良い匂いは。今まで嗅いだことがないが、なんとも食欲をそそる香りがする」
店内に漂う出汁の香りは、ルディのお気に召したようだ。
「ルディさん、これは今日のお昼の豚汁の匂いなんです。お仕事の方が大丈夫なら、味見をしていってくださいね」
エリナの言葉に、ルディは力強く頷いた。
「ああ、もちろん大丈夫だ。今日も『味見隊長』としての任務をしっかりと果たさせてもらうぞ」
キリッとした顔で胸を張る狼を、エリナはモフりたくてたまらなかったが、そこは大人としてぐっと堪えた。
ついでに(警備隊のお仕事はいつしてるのかな?)という疑問も心の中にしまったのであった。
「エリナ、首尾はどうだ?」
『青弓亭』の扉が開き、我らが『味見隊長』が颯爽と登場した。
銀狼のルディは、王都の平和を守る警備隊の、尊敬されているが少し近寄りがたい強面の銀狼隊長なのに、エリナが絡むとなぜか残念な方向に進んでしまう。
艶々した毛並みのイケメン狼は、いかにも『重要な任務を遂行中である』という風情で店内に入ってくると、くんくんと辺りの匂いを嗅いだ。
「なんだろう、この良い匂いは。今まで嗅いだことがないが、なんとも食欲をそそる香りがする」
店内に漂う出汁の香りは、ルディのお気に召したようだ。
「ルディさん、これは今日のお昼の豚汁の匂いなんです。お仕事の方が大丈夫なら、味見をしていってくださいね」
エリナの言葉に、ルディは力強く頷いた。
「ああ、もちろん大丈夫だ。今日も『味見隊長』としての任務をしっかりと果たさせてもらうぞ」
キリッとした顔で胸を張る狼を、エリナはモフりたくてたまらなかったが、そこは大人としてぐっと堪えた。
ついでに(警備隊のお仕事はいつしてるのかな?)という疑問も心の中にしまったのであった。