ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
『ええ。もちろん、次の世界にふさわしい新しい器を作り直してから江理奈さんを転移させますので、もっと健康で病気にかかりにくくとか、使いやすい身体とか、好まれやすい容貌とか、その辺りの条件はかなり良質なものにします。それでもまだ幸運が余るのです。ですから例えば、江理奈さんは動物がお好きなようですから、『モフモフした生き物と楽しく触れ合える世界を希望する』とかいったようなことを幸運を使って叶えることができるのですよ』

「モフモフですか? はい、それ! まさにそれを希望します!」

 江理奈は瞳をキラキラさせながら叫んだ。

「モフモフとたくさん触れ合えて、わたしが安全に生きていける環境をお願いしたいです! あとは、遊んで暮らすんじゃなくて、ちゃんと仕事が欲しいです。ええと、それから……」

 そこへ興奮したクー・シーが割り込んだ。

『うん、わかった! それじゃあ、僕がとっても良いところを知ってるから、エリナをそこに連れて行くよ。大丈夫、僕に任せて! きっとエリナも気にいると思うの!』
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