ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「姉さん、たねに粘りが出たら、次は丸めてください。そして、こうすることで中の空気が抜けます」

 エリナは「わたしの分は、小さめに作ります。あとの4つは同じくらいにしてくださいね」と言って、自分の分のハンバーグだねを手に取り、丸めると両手の間でキャッチボールをするように叩きつけた。
 ミメットは、残りのだねを4つに分けると、ひとつ分を手に取りエリナの真似をした。

「面白い作り方をするんだね」

「空気が入っていると、焼いている途中で割れちゃうんです」

「ふうん、そうなんだ」

 ミメットは料理って奥が深くて面白いね、と言いながらハンバーグだねの空気を抜いた。

「そうして、充分に空気を抜いたら、このように丸めて真ん中を凹ませるように潰し、形を作ります」

「なんで凹ませるんだい?」

「焼くと真ん中が膨らむから、凹ませないとコロコロしちゃうんですよ。あと、均一に火を通すためでもあります」

「ふうん、面白いね。そういうのが料理のコツなんだろうな」

 ミメットは感心したように言って、エリナの言う通りにハンバーグを形作り「上手ですね!」と褒められて喉をゴロゴロ鳴らした。

 こうしてエリナの指導の元で出来上がった生のハンバーグは、お皿に並べられて冷蔵庫に入れられた。

「お客さんが来てからこれをフライパンで焼きます。出来立てを提供しましょうね」

「そうだね。どんな味の料理になるか楽しみだよ」

 ミメットの言葉に、ルディも「楽しみだ」とうんうんと頷き、それから今日の客なことを思い出して眉根を寄せた。

 そしてエリナは、厚手の鍋でご飯を炊き、野菜と卵の入った簡単なスープと付け合わせの千切りキャベツや櫛形切りのトマトを用意した。
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