ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「待たせたな。って、おい、ギギリクじゃないか! いつ帰ったんだ!」

 仕事が終わってエリナを迎えにやってきたルディが、店の中にいるギギリクに近寄ると背中をぱんと叩いた。

「ルディ隊長! お久しぶりです!」

「おう! 元気そうだな。お前、帰るならそうと連絡しろよ、だいたい旅の途中で手紙のひとつも寄越さないとは何事だ? 妹が心配じゃないのかお前は!」

「いやだって、王都にいれば警備隊のみんなも隊長もいるし、絶対安心じゃないですか。郷里の方には手紙をたまに……2通、あれ? なんか、出してましたよ、うん」

「お前なあ……」

 ルディは、ギギリクを小突いた。

「こっちにもあっちにも、ちゃんと連絡をしろ。この店を守るのに、ミメットがずいぶんとがんばったんだぞ、わかってるのか?」

「はい、すみません。ミメット、ごめんな?」

 ヒョロリと背の高いギギリクは、憎めない笑顔で頭を掻いた。
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