ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
 江理奈は、情けない顔になって炭を削る男たちを見ていた、食堂の女性に言った。

「すみません、あの……ミメットさん」

「え? ああ、ごめんね。食べやすくしてやろうとは……思ったんだけどさあ……」

 耳をへにゃりとさせて、ミメットは泣きそうな顔で言った。

「お腹を空かせた子猫に、ろくな食べ物も出してやれないなんて……やっぱりあたしには、この店をやっていくのは、無理、なのかな……」

 悲しげなミメットの姿を見て、エリナは昔の自分を思い出していた。

 何をやっても叱られて、いつも肩を落としていた自分を。

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