ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
「ミメットさんは、お料理、苦手なんですか?」

「……勘が良くないんだよね。料理人だった兄貴が旅に出ている間、この店を潰したくなくて、がんばってみたものの、どうにもうまくいかなくてさ」

 エリナは、しょんぼりして涙目のミメットに思いきったように言った。

「あの、よかったら、わたしにやらせてください!」

「え? やらせてって、もしや料理をかい? あんたみたいな小さな猫に?」

 ミメットは驚いて言った。

「はい。わたしはひとりきりで生きてきたから、ご飯も自分で作っていたんです」

「エリナ……食事の支度もひとりきり、だったのか」

 ルディが呟いた。

「調理器具が、たぶんわたしが知っているものとは違うと思うので、火の使い方を教えてください。ベーコンはまだありますよね?」

 エリナは椅子から降りると、食堂のキッチンに入った。
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