身代わり王女の禁断の恋
地下牢に入れられて7日目、ようやくクラウスがやってきた。

「長らくこちらに参れず申し訳ございません。
実は、王女殿下がお目覚めに
なられました。」

「っ! それは… おめでとうございます。」

良かった。

私は心から王女殿下のご無事を喜んだ。

何があって毒を飲まされたのかは分からないけれど、23歳で生死の境を彷徨うなんて、お気の毒すぎる。

「王女殿下が、 アルフレート王弟殿下と
クリスティアーネ嬢を即座に釈放せよと
仰せにございます。
一緒にお越しくださいませ。」

「え? 本当に?」

私は思わず、聞き返してしまった。

「はい。
とりあえず、城内に部屋を用意しました
ので、そちらへお願い致します。
王女殿下のご容態を考慮の上、ご拝謁
いただくことになると思います。」

それより、気になるのは…

「あの、アルフは… ?」

私がおずおずと尋ねると、クラウスは心得たように頷いた。

「もちろん、アルフレート王弟殿下も、すでに
東の離宮にお戻りでございます。」

良かった。

ほっとした私は、その場にへたり込んでしまった。

「クリスティアーネ嬢!?」

クラウスが心配そうに駆け寄ってきた。

「大丈夫、大丈夫よ。
ちょっと安心したら、力が抜けちゃって… 」
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