※彼の愛情表現は、少しだけ重すぎる。
※彼に優しくできない理由。

2度目の出会いと、告白







「はのん、合コンセッティングしたから、来週金曜の放課後空けておいてー」

「りょーかい!」


教室で帰り支度をしていたわたしは、持ち上げたトーンで返事をしながら、頭の中で財布の中に入っていたであろう残金をざっと思い出す。

今月、カラオケなんだり食べ歩きなんだりで、だいぶ諭吉さんが飛んで行ってしまっている気がする。


けれど、断るなんて選択肢は、当たり前のように思考回路から除外されていた。


「どこの男子?」

「隣の西高! そして今回もイケメン揃い! 頑張りましたぁー!」

「おお、いいねー」

「ほらほら見てよ、この充実すぎるラインナップ」


リカが得意げにスマホのディスプレイを向けてくる。

そこには、次の合コンの参加者の写真が表示されていた。


リカは交友関係が広く、今見せてもらっている写真もどんな手段で手に入れたのか分からないけど、なにかツテがあるのだろう。


「お、この人イケメン」

「はは。ほんと、はのんって金髪の肉食系男子が好きだよね」

「え、そう?」

「この間の元カレも、その前の元カレもそんな感じだったじゃん」

「たしかに」

「この面食いめー」


リカに小突かれ、私はにへへと笑った。


「どうせ付き合うなら、やっぱりイケメンじゃないと」


イケメンが隣にいてくれるだけで、自分の価値はあがるのだ。



花宮 はのん、高3。

トレンドマークは、大きくウェーブしたブロンドの髪。


馬鹿笑いして、派手に着飾って、ほどよく男と遊んで、それが私の日常だ。





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