僕の庭
喝采、と言う言葉は今使うべきか。


僕は爆発でも起こしたような、真っ白な光で満たされたような感覚に陥り、気付けば彼女に縋るように、花保理をしかりと胸に抱きとめていた。


「こ、耕介さん……」


苦しげな彼女の声に我に返り、僕は真っ赤になる顔を自覚しながら彼女を離した。
彼女の両肩を掴み、急くように尋ねた。


「家族、僕らは家族になれるんだね? 君は僕の、僕は君の」


花保理は、少しも揺らがない瞳で、頷いた。


「あたし、あなたが好きだわ」


「僕も、僕もだ。君が大切だ、好きだよ」


それから僕は、彼女に聞いた。


「もう一度、君を抱き締めて構わないかな」


花保理はえくぼを窪ませて、こぼれるような笑顔を見せた。











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