君の隣でみる夢
永遠の言葉に倉本龍仁は頭を下げる。
「いらっしゃい」
事情を知っている龍仁はゆっくりと柚葉に話しかけた。
「初めまして」
龍仁の横に立っていたのは妻の佳子だ。
「お久しぶりです」
永遠は幼いころの家族旅行以来ほとんどあっていなかった。
「大きくなったな。って当たり前か」
龍仁はそう言って優しく微笑んだ。
「北海道、いいところだからゆっくりしていってね。」
佳子の言葉に柚葉は笑顔で頷いた。

「お子さんは？」
「もう二人とも大きいから、私たちと一緒になんてめったに出かけてくれないのよ。ね？」
佳子の言葉に龍仁が佳子の肩を抱く。
「ま、俺たちは子育てひと段落して夫婦の時間を満喫してるよ。」
龍仁の言葉に佳子が照れながら「離してよ」と離れる。
「柚葉ちゃん、疲れてない？」
柚葉は佳子の言葉に首を横に振る。
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