キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「え~ん。
怒らないでよぅ~
唯だって…………唯だって………………ヒッ。
わかんないんだもん~
ふぇ~ん。」

いつもだったら

泣く唯を抱き上げて、ヨシヨシしてくれる先生。

なのに………

「だったら、分かるまで考えなさい!!」って………

バンッ!とドアを閉めてしまった。





え~ん。

怖いよぅ~

先生が怒った………………。

とにかくその事ばかりが、頭を巡って………

涙ばかり溢れる。

嫌われた?

怒ってる??

唯………一人ぼっち?

あ~ん、あんあん…………………。

怖いよぅ~。

いっぱい泣いた………。

とにかく泣いた………。

泣いて泣いて…………………………



先生~!!!!!!!


ドアを開けて、リビングに飛び込んで…………

「ごめんなさい。」って………抱きついた。

「…………………………分かった?
唯の居場所は…………ここ!
俺に怒っても、拗ねても良い。
………………けど。
出ていくのだけは………許さない。」

そう言ってキスをする。

うん、そうだね。

唯の居場所は……ここ。

先生の側でしかあり得ない。

たとえ、裸を見られて………………………。

うん?

……………………裸??

「キャー!!」
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