キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「ちょっと、どういう事!!」

「まさか、妊娠してないでしょうね!!」

「元気がないって言うより…………
燃え尽き症候群??」

「嫌、神に誓って妊娠はないから!!
けど………………
ずっとあの調子で…………正直、困ってる。
尋ちゃんの結婚で、気が抜けたのかと見守っていたんだけど…………。
ちょっと酷いよね??
体調も心配して見てるんだけど。
少ないながらも、食べてるし。
ストレスで食べる甘いものも…………普通だし。
これって言う決め手がないんだよなぁ。」

「「「「う~ん……………………。」」」」

四人が頭を抱えて、怖い顔をする。

「もしかして……………。」

「「「「えっ!!!」」」」

咲ちゃんの言葉に、顔を上げて見つめる四人。

「先生、デートしてないんじゃないですか?」

四人は、もっとそれらしい答えを聞けると思ってたからガッカリ。

「あぁ………まぁ、行ってないけど………。
それとは………………」

半信半疑の先生に

「大事ですよ!!!
私もそれで、先月不安定になったんですから!!
圭ちゃんに彼女として大切にしてもらったら
『ケロリ!』だったんですよ!!
とにかく明日は、デートして下さい。
そうして……………
『唯先生』でも『お姉ちゃん』でも『奥さん』でもない
『唯ちゃん』を甘えさせてあげて下さいね!!」

「う…………ん。…………………。」

まだまだ半信半疑な先生の背中を押して

先生は唯を迎えに来たの。
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