キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
二人一緒に自宅に帰り。

夕ごはんをすませて……………洗い物。

「唯ちゃん、ちょっと良い?」って……………。

あれっ?

ちょっと先生…………テンション低い?

不安に思いながら

「洗い物だけ、パパッと済ませちゃうから
もうちょっと待っててもらえる??」って伝えると。

「そんなの俺が後でパパッとやっちゃうから
ちょっとお水に浸けとこう。
いいからこっち。」

そう言うと

定番のカルピスとアイスコーヒーを持ってリビングへ。

テーブルに置いて

『やっぱり……』って洗い物を始めた唯を抱上げて

お水を止めて、リビングに直行。

ストンと降ろして

「こ~こっ!」って膝を叩いて、定位置をアピール。

さっきは、低い声にビクビクしたけど。

いつもと変わらない笑顔に、安心する。

「ゆ~い。」

可愛い呼び方に「は~い。」と返してみると。

満足そうな笑顔を向けて

また「ゆ~い。」と呼ぶの。

もしかして、甘えたい??

「悠ちゃん、なぁ~に?」

唯先生になって、お返事すると………

「幼稚園はおしまい。
今は恋人時間!」って………。

あれっ?

唯先生に甘えたかったんじゃないの??

だったら…………

「悠君、大好き。」

「唯~」って言って

ぎゅ~っ!!

なんだぁ~

彼女に甘えたかったんだぁ。
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