キンダーガーテン五      ~ここが居場所~
「1・2・3・4……………。
まだ4日かぁ~
……………………………………。」




『一人でお留守番します。』と宣言した日。

家に帰ると、心配顔の副園長先生が待っててくれた。

事情は、お兄さんから聞いていたみたいで

「寂しくなったらいつでも来てね。」と言われ。

夕方には、悠とパールを連れて来てくれた園長先生にも同じように

「いつでもおいで。」と言われ。

その後も………

『一緒にご飯食べよう。』

『泊まりに行こうか?』

『怖くない?』といつものメンバーにも心配してもらって…………。

守られてるなぁ~って思いながら

一人ぼっちの1日が終了したの。

次の日からは

悠とパールのお世話と幼稚園のお仕事でそれなりに過ごしたんだけど……。

ベッドに入る頃になると

一人寝の寂しさから……

カレンダーを数えて…………涙が溢れる。

悠君…………どうしてる?

唯の事……………忘れてないかな?

悠君って…………やっと呼び慣れたのに…………。

本人は、側にいない。

最近の唯の癖は

悠君の枕を抱っこして寝ること。

今までは、クマのぬいぐるみだったけど………。

それだと眠れないの。

今日も悠君の温もりを感じようと

ベッドに入って枕を抱っこしたところで……………
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